幸福の価格
マニラに来てから2週間が経った。
最初は道路や街並を見てGTAの世界みたいだなーと思っていたけど、それにも慣れた。
こっちに来て知り合ったプロポーカープレイヤーのまさとさんて方と大山さんて方とご飯行ったりポーカーのお話させて頂いたりして、個人的にプレーをめちゃめちゃ改善する事ができた。
主にプリフロップでのプレーなんだけど、やっぱりホールデムにおいて1番大事なのはプリフロップだと思う。
プリフロップで犯した間違いはそのままそれ以降のプレーに引きずられるからだ。
それはさておき
昨日、女を抱いた。
勝った金で、女を買ったんだ、、、!!
最近よくマラテとゆう街に行くんだけど、そこには老舗のポーカールームもあるし、飲み屋や飯屋がめちゃくちゃたくさんある。
マラテでは日本人と韓国人をマーケティングターゲットにしてるので、日本語もよく見かけるし、日本語を喋れる人も結構いる。
ここにある店でわりと俺好みの店がある。
L.Aカフェだ。
このL.Aカフェってのはわかりやすく説明すると、売春目的の女の子ばっかのHUBみたいな感じかな。
ダンスミュージックもかかってるし、盛り上がってる。
一昨日昨日とわりと大きく勝ったんで、たまには息抜きでもするかと足を運んでみた。
そしたらエントランス入るなりソッコーエントランス右側の女の子2人組に捕まった。
1人は日本語も多少喋れるお祭りみたいな子で、もう1人は日本語喋れなくて整った顔立ちの子だ。
店内をちょっと見渡したかったんだけど、まーそこそこかわいかったから別にいいやと思ってそのままそこで飲み始めた。
こっちではサンミゲルとゆうビールをよく飲んでる。
これはアップル味のものなんだけど、これはめちゃくちゃうまい。
ノーマルの方も飲み口がスッキリしててかなり飲みやすい。
ビールがそこまで得意ではない俺でも結構飲める。
色々喋りながら飲んでて、女の子達に好きなもん頼んでいいよと伝えた。
この店ではサンミゲルが一本110ペソ、日本円で約230円ほどとかなり安い(普通にコンビニとかで買ったら一本50ペソくらい、さらに安い)
女の子達はパフェを頼んでた、酒飲まないの?と聞いたら後で飲むとの事だった。
すると、女の子達に奢ってるのを見てた他のテーブルの女とかスタッフの子が、私にも奢ってくれと言って群がりだした。
やはり日本人てだけで金持ちに見られるし、街を歩いててもやたら客引きにあったりする。
他のテーブルの子はブスだったしそんなんやりだしたらキリがないと思ったので適当にあしらった。
スタッフの子にはまー奢ってあげてもいいかなと思ったから好きなの飲みなと伝えた。
そしたら、テキーラ持ってきた。
なんだこの子テキーラ飲むんかいと思って乾杯したんだけど、それを見ていたまた別のスタッフが私も飲みたいと言って寄ってきた。
1人にだけ奢って他の子に奢らないわけにもいかないので、好きなの飲みなと伝えた。
そしたらその子もテキーラを持ってきて、サンキューと言って乾杯した。
これを大体6回ほど繰り返した時に衝撃の事実を知る事となる。
テキーラショット、なんと1杯350ペソだったんだ。
たけーwwwたけーよおいwwwwww
なにしてくれとんねん。
ビール110ペソに対してなんでショットが350なんだよ頭おかしいだろwなんて事を考えてると、ふと脳裏にある光景がよぎった。
これアールラウンジと一緒やんけ、、、
思えばアールラウンジでも事あるごとにシャンパン入れてきた。
俺の好きなAV女優紹介してくれるとゆう餌に釣られて2〜3本入れた時だってある。結果紹介されてねーし。
今後スタッフに奢るのは控えようと思った。
そんなこんなでお酒も進み、よし持ち帰ろうと思った俺は日本語喋れるお祭り女の方に友達持ち帰りたいから伝えてくれと言った。
そしたら、3Pしようって言われた。
3Pか、、、確かにそのラインもないわけじゃないけどその場合料金もどー考えても2倍だもんなー、勝ったっつってもそんな余裕ある生活してるわけじゃないし、、、
No!!
ここはさすがに心を鬼にして断りました。
L.Aカフェから徒歩10秒くらいのとこにラブホあります、需要と供給ですね。
そう、これはまさに2018年の姫はじめだった。
それがまさか国際試合になるなんて、、、
とりあえずセックスして、他愛もない話をした。
その子には5歳の子供がいるらしい、2年前に離婚してシングルマザーだそうだ。
ただでさえ貧しい国だ、生活もキツイだろう。
普段はマーケットで働いてるらしく、給料を聞いたら月に6000ペソだと教えてくれた。
その子はスマホを持っていなかった、お金がなくて売り払ったらしい、5000ペソで。
スケボーと音楽に密接な関係があるように、金と幸福にも密接な関係があると俺は考える。
必ずしも比例するわけではないが、その関係性は高い。
この国にもホームレスはいる。てゆうか家族丸ごとホームレスなんてのもザラでそこらじゅうにいる。
そんな連中が道端で寝ているのを見ると少しかわいそうな気になるがはっきり言って俺には関係ない。ただ少し複雑な気持ちになる。
You happy?
その子に聞いてみた。その子はNoと答えた。お金がない人は幸せじゃないよと言っていた。
金のない辛さや苦しみは俺にもわかる。すべてを失って、かつ何も得られない。そんな状況に身を置いてるわけではないけど、俺だって貧しい暮らしをしてきた、してきたってか貧しい暮らしなう。
金が無いってのは、ほんとに辛い事なんだ。
世の中金じゃないなんて、そんなの本物の金を手にしたことがない奴にわかるもんか。いらねーなら俺によこせ。
俺は、金で買える幸せに興味がある。小さなものから、大きなものまで。
今まではたとえ価値が無いとわかっていても、そこに意味さえあれば自分を納得させることができた。でもこれからは無理だ。
どんだけ綺麗事並べたところで、ダイヤモンドには敵わねー。
大金を手に入れて、俺の目でその価値を見定めるんだ。
そんな事を思った。
あの子とはまたL.Aカフェで会うんだろうな。
久しぶりにセンチメンタルな夜だった。